中古ピアノを高く売る方法

売る前日まで、ベストの湿気対策をほどこしてください

 

ピアノは、たいへん湿気に弱い楽器です。たしかにピアノの外側は塗料でコーティングされているので、ほかの家具と同様に湿気を吸いにくくなっています。けれど、ひとたび内部をのぞけば、ほとんどの部品が木やフェルト、金属と湿気の影響を受けやすいものばかり。

 

湿気が多い場合、木とフェルトは湿気を吸ってふくらみ、金属はさびます。これら、ほんの少しの異常でもデリケートな接続部がなめらかに動かなくなるのです。内部の変化を知らずにいつもどおり弾いていると、異常な状態となっている接続部などが変形したまま大きな力がかかり、不具合が悪化して大規模な修理が必要になってきます。あるいは弾かなくても歪んだ状態で固まってしまうため、やはり状態は悪化していくのです。

 

湿気は夏ばかりではなく、エアコンの発達した今日では冬にも大敵。冬の室内は暖かく暖房されていますが、ピアノを開け室内の暖かい空気を入れたあとピアノを閉めるとピアノの内部が冷えて結露が発生し、動作不良がおこることもまれではないのです。だから、ピアノには1年を通じてベストな湿気対策が必要です。湿気で傷んだり、不具合を生じた中古ピアノにいいお値段がつくはずがありません。

 


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